2007年11月13日

狂言に挑戦!!

先日このブログにもチラリと書いた、土曜日のお仕事前のお稽古。
実は狂言のお稽古なんです。

きっかけは、私が不定期でアシスタントを務めている
奈良テレビ放送の番組『喝采座』のゲストとして
大藏流狂言方 二十五世宗家・大藏彌太郎(やたろう)さんをお迎えしたこと。
ご宗家の特別なお取り計らいによって、奈良テレビの社長と共に
12月に行われる一門会の舞台に立たせて頂くことになりました。

そして10月からの毎週土曜日、奈良にお住まいで
現大藏流ご宗家 直門の竹内寛(たけうち ゆたか)先生に、
『小舞(こまい)』という、狂言の曲目と曲目の合間に差し込まれる
初心者向けの短い舞のお稽古をつけて頂いてきたわけです。

ところが先週土曜日、先生からお報せが・・・。

先生:「宗家との相談の結果、『花争(はなあらそい)』をやることになった。」
【↑↑↑軽〜い感じで】

私:「えっ?せ、先生!『やることになったるんるん』って。」

先生:「同じ舞を他の人がするらしいねん。まぁ、3分ほどやし大丈夫やろ。」

私:「大丈夫じゃありまっせ〜〜ん!!!
・・・と心の中で叫びつつ、笑顔(引きつった顔?)で「が、頑張りマス!」


何と言っても、素人の私を狂言の舞台に上げて下さるのです。
四の五の言ってる場合じゃありません。とにかくやるしかないっ☆

『花争』の登場人物は主人と太郎冠者(たろうかじゃ)のみ。
主従二人が短歌を織り交ぜながら「花だ」「いや桜だ」と
ユーモラスな掛け合いを繰り広げます。
私はそのうちシテ=主役の太郎冠者を演じることになりました。
ちなみに私がシテとなったのは、
アド=脇役の主人では年齢的に不自然だからというだけで
決して能力によるものではないので、あしからず(^_^;)

舞台では光栄なことに、このような感じの装束まで身に着けます!
正面.JPG 後ろ姿.JPG


というわけで日曜日以降、
台詞や歌を暗記すべく、時間を見つけては本と睨めっこ。
花争.jpg
通勤の電車の中ではブツブツ言っているので
周りの方は「何だろう?」と思ってらっしゃるかもしれません。
動きもギクシャクしないよう体に覚えこませなきゃ。
それに狂言ではまず、お腹から大きな声を出すことが大事。
う〜ん、課題だらけです。


大藏流 奈良篠基会(なら しのきかい) 公式HP
↓↓↓
http://www.nara-kyogen.com/okura-ryu/nara/actor/
posted by 奈月 at 01:47 | 兵庫 ☔ | Comment(7) | 和のコト、ヒト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

炉開き

                       炉とお棚.jpg
先週月曜日、お茶の先生のお宅で開炉(かいろ)のお祝いがありました。

上の写真、手前に写っている黒い縁(ふち)で囲われた部分が
お釜を掛けた状態です。

炉開き(ろびらき)とも呼ばれる開炉の行事は
四季の趣を重んじる茶道の世界ではとても大切にされているもので、
10月まで使っていた風炉(ふろ)をしまい、
来春4月まで使う炉を11月、正式には11月最初の亥の日に開きます。
それは、亥の日に火を使い始めると
火の災いに遭わないと言われているからだとか。


炉縁にお釜.jpg
お釜の下には煌々といこる炭が隠れています。
炭は、太さ・長さや形の様々なものが常に数種類使われますが、
風炉の時期に比べて全体的に太く、本数も多くなります。
また、組み方も手順も決まっています。
炭をくべる時の手順を炭点前(すみでまえ)と言い、
その規則は他に使う道具などによって細かく変わってきます。

こちらは寿扇棚(じゅせんだな)。
  寿扇棚.jpg
オーソドックスな点前では道具を全て畳の上に並べますが
お席の趣旨によって、このような“(たな)”を使うこともあります。
今回はお祝いということで、おめでたい棚を先生がご用意下さいました。
上に乗っているのは、右から(なつめ)=抹茶を入れる容器、
羽箒(はぼうき)炭点前の折に使います。ちなみにこれは孔雀の羽根。
香合(こうごう)=お香を入れる容器。色々な素材・形のものがあります。
下に置いてあるのは水指(みずさし)。
お釜からお湯を汲んでお茶を点てた後、
使った分を補うため、ここから水を汲んでお釜に注ぎます。

お茶の世界は本っ当に奥が深くて…。
実は開炉ならではの趣向も様々あるのですが
何せ私もまだ分からないことだらけですし、
細かいことを言い始めるとキリがないので
こちらに記したことも「原則として」というレベルの話だと
受け留めていただけるとありがたく思います。

休みがちでなかなかお稽古も進まず、
開炉当日も中座してしまった私ですが
心豊かになるお茶の時間は、これからも大切にしていきたいです。

posted by 奈月 at 00:13 | 兵庫 ☔ | Comment(2) | 和のコト、ヒト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月02日

文楽はオモシロイ!

「ブンラクって難しいし〜」なんて思っていらっしゃいませんか?
う・・・ん、確かに難しいって思うかも(^_^;) でも観ず嫌いはもったいない!
私も深いところなんて、まだまだ解らずにいます。でも文楽が好き揺れるハート
今はその気持ちだけで劇場に足を運んでいるようなものなんですよわーい(嬉しい顔)
まず気軽なイベントからご覧になってみてはいかがでしょう?

例えば・・・

文楽誕生の地・大阪市中央区が毎年度開催している『文楽へのいざない』
これは、文楽に初めて触れるという方にも楽しんでいただける無料の催しで、文楽を応援する「NPO法人 人形浄瑠璃文楽座」も関わっています。

何が面白いかって、まずは文楽三業(ぶんらくさんぎょう)の解説&体験です。
文楽の要素である大夫(たゆう)、三味線、人形の三業をそれぞれ客席の方に舞台で体験していただくのです。さすがに皆さん四苦八苦。
芸の道がいかに長く厳しく奥深いか、実感なさるようです。
ほんと、人形も人形遣いさんが扱うと生き生きするんですよねー。

人形遣い講座 女形.JPG人形遣い講座 立役.JPG

何てったって「主遣い(おもづかい)」、「左遣い」、「足遣い」の3人で1体を遣うんですから
並大抵の修行じゃあ、とてもとても出来ません。
ちなみに「主遣い」とは、人形の頭と右手を遣うメインの遣い手さんで、いわば司令塔。
この時の主遣いは桐竹勘十郎【きりたけ かんじゅうろう】さん(一番手前)でした。

そしてイベントの一番の見もの聞きものは、やはり有名作品の上演でしょう。
この日は『曽根崎心中 〜天神森の段〜』が演じられました。

舞台上では間際まで入念な打ち合わせ。

開演前の打合せ.JPG

舞台袖にて、人間国宝・吉田簑助【よしだ みのすけ】師匠。

簑助師匠.JPG

精神統一なさっているところを、特別に許可をいただいて撮影しました。
簑助師匠は1998年に脳卒中に襲われ、右半身麻痺・失語症・後遺症と闘い、1999年、見事舞台に復帰なさいました。

床(ゆか)には大夫、三味線の皆さんが勢ぞろい。
人形遣いの皆さんも舞台袖でスタンバイOK。
いよいよ開演です!       
   間もなく開演.JPG

いざ舞台へ!
                いざ!.JPG

舞台では黒子さんの支えも欠かせません。 出演者は袖に引っ込んでは、また舞台へ。

黒子さん.JPG      袖に引っ込む.JPG
                      
『曽根崎心中 〜天神森の段〜』
左・徳兵衛(桐竹勘十郎)右・お初(吉田簑助)
         曽根崎心中.JPG

いかがでしょう?ちょこっと興味を持っていただけたかな?
こんな風に、舞台の袖から文楽をご覧いただく機会もなかなか無いかと思い、今回は文楽座の方に特別に許可をいただいて撮影しました。

舞台裏も少しご紹介しましょう。

上の写真で簑助師匠・勘十郎さんも履いていらっしゃいます、高下駄。
こちらは簑助師匠のもので、シールには「蓑助 6」と記されています。
                 下駄.JPG

私だったら、履いて一歩進んだところで転んでしまいそうです。

ケースに入れられているのは・・・人形なんです。
                 人形お片付け.JPG

つい先ほどまで客席の涙を誘っていた2体の人形も、終演後にはこんなにコンパクトにまとまっちゃうんですね(^_^;)

それからこちらは「火の玉」
              火の玉.JPG

・・・の入った箱デス。
 
大阪・国立文楽劇場、6月6日〜21日の公演は『文楽鑑賞教室』。
これは取っ付きやすくて本っ当におススメです。
実は私が文楽に足を運ぶようになったのも、高校生の時に学校から行った、この『文楽鑑賞教室』がきっかけ。
『文楽へのいざない』のような三業の解説&体験コーナーもありますし、床本(ゆかほん)の解説書や文楽読本が無料で配布されます。
しかも今年の演目は、華やかな『寿柱立万歳(ことぶきはしらだてまんざい)』と有名な『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』のお軽・勘平。
まずは『文楽鑑賞教室』から入ってみてはいかがでしょう?
posted by 奈月 at 02:44 | 兵庫 ☁ | Comment(1) | 和のコト、ヒト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

ジャクチュウって?

さていきなりですが、問題です。

コレは何でしょう???

これなぁに?.jpg

 

正解は・・・


正解.jpg
トラの墨絵の一部☆
向かって右側の目と、その下のおヒゲの部分だったんです。

この絵を描いたのが京都生まれの絵師・伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)です。

ご存知ですか?

恐らく一番有名なのは、鮮やかな色彩で描かれたこんなニワトリの絵じゃないかな。
若冲と言えば.JPG

かく言う私も若冲を知ったのは4年ほど前。
京都の町家の中華料理屋さんでお食事をした際
そこの座布団に使われていた布地の柄を皆が気に入ったのですが
それが若冲の描いたニワトリだったんです。
以来周りに若冲ファンがチョコチョコいることもわかり、何かとチェックしています。

ということで、京都・相国寺承天閣美術館で開催中の『若冲展』に行ってきました。
 チケット.JPG    若冲展.jpg
私の後ろに見えているのは庫裏(くり)という建物で、その左側が入り口。

今回のメインは「釈迦三尊像」三幅と「動植綵絵(どうしょくさいえ)」三十幅です。
もともとは相国寺に寄進するため描かれたものとのことですが
「動植綵絵」は明治の廃仏毀釈の折に皇室に献上されてから初めての“里帰り”だそう。

「釈迦三尊像」を中心に、美術館の三方の壁にズラリ並んだ三十三幅の絵には、
会場に足を踏み入れた瞬間「おぉ〜〜〜」と、低い唸りともつかない声が出ました。

ほんっとに色とりどり。

それぞれ縦の長さが140cm以上もあるので迫力満点です。
一際大きな「釈迦三尊像」からは、大切に描いたであろう若冲の想いが伝わってきます。

そして「動植綵絵」。
先述のニワトリはもちろん、白鳳、鶴、孔雀から蝶、カエル、トンボに貝、フグ、タコ、
松、梅、桃、芍薬、紫陽花、ヒマワリ、蓮、紅葉、菊に至るまで
ありとあらゆる動植物が鮮烈な色と躍動感溢れる筆で
30枚に分けて描かれています。

私は絵について専門的なことは全く何も言えませんが
若冲の代表的コレクターであるアメリカ人のジョー・D・プライスさんが
本物の若冲の絵を初めて目にした時、声をあげて泣いたというのも解る気がしました。
私はそこまで繊細ではないので、惚けたようにボーッと見とれてたかも。(笑)

是非お時間があれば相国寺で“生・若冲”をご覧になって下さい。
最初にご紹介したトラの墨絵など、鹿苑寺(金閣寺)の障壁画も圧巻です。
鮮やかな色彩で知られる若冲ですが、
墨絵も繊細で、静寂を感じさせるのに生き生きしてて・・・。
グーッと見入ってしまいます。

足を運ぶ価値はあると思います!

「開基足利義満600年忌記念 『若冲展』
〜釈迦三尊像と動植綵絵 120年ぶりの再会〜」
2007年6月3日(日)まで 相国寺承天閣美術館にて
http://www.shokoku-ji.or.jp/jotenkaku/index.html


【おまけ】
我が家のテーブル
 我が家のテーブル.JPG
先述の中華料理屋さんの座布団の布地と同じもの。
別注で誂えたとのことだったので、スタッフの方に布地のお店を教えていただき
その日のうちに足を運んで手に入れたもの。
知人がテーブルグラスの下に使わなくなった帯を敷いていたのをヒントに♪

posted by 奈月 at 02:28 | 兵庫 | Comment(15) | 和のコト、ヒト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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