2016年07月04日

シネマ歌舞伎『阿弖流爲(アテルイ)』

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徒然なるままの感想。

息もつかせぬ勢いと展開に心地よい満腹感。染五郎、勘九郎、七之助は異なる個性をいかんなく発揮。其々更なる伸び代を感じさせる。怒りに燃える染五郎が雄々しい。剛柔併せ持つ勘九郎、目を閉じると勘三郎かと…。七之助は特に後半の八百屋での演技が圧巻‼️

どっしりと貫禄の彌十郎、ねっとり絡み付く萬次郎で悪役の華を堪能。亀蔵、脇ながらあらゆる意味で存在感が際立つ。笑いあり心震える場面あり。従来のいのうえひでのり×中島かずきの世界を色濃く映しつつ、“歌舞伎”としての新たな可能性を確かに打ち出す。

映像になり、生の舞台以上にセリフを明確に聞き取れるのがありがたい。また、観客の拍手や笑い声の盛り込みが最小限と言えるレベルだったり、映像上の演出が効果的に加えられたりしている点で、作品の世界そのものへいざなう引力が増幅していると感じる。
posted by 奈月 at 22:43 | 兵庫 ☔ | 和のコト、ヒト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする